1,200万ドルを投じて行われた「1,000ゲノム・プロジェクト(1000 Genomes Project)」の報告書が10月31日にネイチャー誌(Nature)で発表された。それによれば、米国やカナダ、中国、日本、ナイジェリアなどの国々から700名の科学者が関与して行われた同プロジェクトにより、欧州、アフリカ、東アジア、米州における14の人種から1,000人以上の完全なDNA配列の解読が完了したという。本件は、個人化医療時代に向けた大きな一歩となる。プロジェクトに参加した科学者らは、平均的な人間の約2万3,000個の遺伝子とDNA領域を形成するゲノム配列における3,800万の変異を特定しており、これは世界の人間の変異(推定)の約98%に当たる。研究を主導した統計遺伝子学者は、「我々は個人のゲノム配列が診断の有益な一部となる時に近づきつつある」と述べている。
Wall Street Journal “Personalized Medicine Moves Closer” (10/31/12)