AI進化加速も適切なガバナンスが焦点 HAI報告

スタンフォード大学(Stanford University)の人間中心の人工知能センター(Human-Centered Artificial Intelligence: HAI)は4月13日、人工知能(AI)の技術的進歩と社会的影響を包括的に分析した「AIインデックスレポート2026(AI Index Report 2026)」を発表した。これによると、2025年に開発された最先端モデルの9割以上が民間企業によるもので、サカナAI社(Sakana AI)の「AIサイエンティストV2(AI Scientist-v2)」が全自動生成した論文が学術誌『ネイチャー(Nature)』に掲載されたほか、グーグル社(Google)の「AI共同科学者(AI Co-Scientist)」も生物医学分野で高い妥当性を証明するなど博士号レベルのAIが登場し、進化が加速した。一方、安全性や評価基準などガバナンス整備が急務で、AI関連のインシデント数は2025年に362件へ急増したという。米国はデータセンター数で圧倒し、民間投資も2,859億ドルに達したが、専門人材は減少し、米中のモデル能力差も実質的に解消されつつあるとしている。また、AIチップ供給も台湾のTSMC社に依存する構造的課題も懸念材料となっている。

Stanford University HAI “The 2026 AI Index Report” (04/13/26)
https://hai.stanford.edu/ai-index
参照記事: HPCwire “What Stanford’s HAI Report Says About AI in Science” (04/13/26)