国立衛星研究所(National Institutes of Health: NIH)傘下の国立聴覚・伝達障害研究所(National Institute on Deafness and Other Communication Disorders: NIDCD)は昨夏、ベテラン科学者(神経学)のアレン・ブラウン氏(Allen Braun)を解雇した。理由は、言語処理に関する脳のMRIやその他の実験に参加するボランティアの事前スクリーニングあるいは点検に関するプロトコルを違反したというもので、多くの科学者は「比較的マイナーなものである」としている。しかしこの違反が元で、ブラウン氏の研究室で過去25年間にわたって収集されたきたデータを出版することが禁じられ、同研究室に所属していた少なくとも20人の若手・上級研究者がキャリアの危機に陥っている。こうした研究者は、「まさに巻き添え被害を被っている」と述べている。ブラウン氏は解雇に不服申し立てを行っており、現在法的争いが続いている。
Science “Firing of veteran NIH scientist prompts protests over publication ban” (2/22/17)