主要AI企業、開発加速も安全対策が後退 FLI報告

独立系NPOのフューチャー・オブ・ライフ・インスティチュート(Future of Life Institute: FLI)は7月、人工知能(AI)モデルが高性能化する一方で、安全性が低下しているとの調査結果を発表した。同機関の最新安全性指標評価によると、首位のアンソロピック社(Anthropic)でも総合評価はC+にとどまり、オープンAI社(OpenAI)やグーグル・ディープマインド社(Google DeepMind)はC評価となった。審査員らは、各社がリスク水準近接レベルで開発を一時停止するという従来誓約を形骸化させていると指摘し、業界安全枠組みの弱体化を指摘した。また、軍事利用を原則禁止していた企業が相次いで方針転換し、軍との協力を積極的に模索し始めていることも新たなリスクとなっている。なお、エックスAI社(xAI)や中国のディープシーク社(DeepSeek)、欧州のミストラル社(Mistral)は不合格にあたるF評価となった。国連(United Nations)は「人間と機械が共存できる条件を設定できる最後の世代」とし、国際的なガバナンスの早急な整備を呼びかけている。

Future of Life Institute “AI Safety Index” (07/07/26)
https://futureoflife.org/wp-content/uploads/2026/07/AI-Safety-Index-Summer-2026-Digital.pdf
参照記事: Axios “AI companies retreat from safety pledges even as capabilities grow” (07/07/26)
https://www.axios.com/2026/07/07/report-ai-safety-pledges