国防総省の兵器調達、構造的浪費を指摘 GAO報告

政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は6月9日、国防総省(Department of Defense)の主要兵器開発プログラムが、数十年に亘り、予算超過や配備遅延を繰り返し、巨額の資金と時間を浪費してきていると発表した。象徴的な例として、陸軍の拡張現実(AR)ヘッドギア開発を挙げ、この計画では過去8年間で約1万個の初期モデルが製造されたものの、兵士の要求を満たせず実戦配備されないまま、倉庫に保管される事態となっているという。現行の調達方式は予算確保の都合から大規模契約締結が優先され、配備に12年間かかる傾向があり、その結果、導入を待つ間に世界の技術革新が先行し、現行仕様では対応できない状態を招くなど、同省が依然として構造的な問題を抱えていると指摘した。これに対し、民間企業は需要変化に合わせて予算や計画を段階的に見直し、迅速かつ低コストでの製品化を実現しているとし、GAOは、これら民間の先進的な手法を全面的に導入して無駄を省き、技術開発のスピードを加速させるよう強く勧告している。

GAO “Weapon Systems Acquisition: Beyond Business as Usual—Using Leading Practices to Curb Waste and Save Billions” (06/09/26)
https://www.gao.gov/products/gao-26-109135