ベンチャー・キャピタル市場は今だ不振

ピッチブック社(PitchBook)と全米ベンチャー・キャピタル協会(National Venture Capital Association: NVCA)による「2023年第3四半期ベンチャー・モニター(2023 Q3 PitchBook-NVCA Venture Monitor)」によれば、投資/投資家/新規株式公開におけるベンチャー・キャピタル市場のここ2年の不振は、今年第3四半期も続いている。これは、スタートアップ企業にとっては圧力となる。今年第4四半期以降、投資資金がスタートアップ企業にとってどれほど有益となるかは、下落傾向がパンデミック前の活動なみに落ち着くのか、それともベンチャー・キャピタル独自の景気後退へと続くのかによる。第3四半期報告によれば、確認された投資総数は9,962件で、確認が難しい最近の案件を含めると今年これまでに約1万2,000件の投資取引が行われたと試算され、最終的には2023年に約1万6,000件の投資取引に達する見込みとなっている。この見通しは、2022年の約1万7,500件、2021年の1万9,000件を下回るが、2019年及び2020年の約1万3,600件よりは多い。その他の報告点として、「非伝統的投資家」に不振が見られること(代表的なものは、法人ベンチャー・キャピタル)、新規株式公開の件数が低下していること(2021年1,035件、2022年181件、2023年はこれまでに128件)などが挙げられる。

SSTI “Data reveals VC market settling from pandemic boom. What will it mean for regional economies?” (10/19/23)