米国の気候排出の40%は最裕福世帯に起因

PLOSクライメット誌(PLOS Climate)に発表された研究論文によれば、米国の温室効果ガス排出の40%は、米国の上位10%の最裕福層に起因するという。これは、マサチューセッツ大学アマースト校(University of Massachusetts, Amherst)のジャレッド・スター氏(Jared Starr)らが、過去30年間(1990~2019年)の世帯収入データを分析したもの。論文によれば、この期間に、下位90%の世帯における排出の割合は低下し、上位10%の最裕福層の割合は増加した。スター氏らは、30年間の米国世帯の収入データと、その収入を創出する際に発生する排出を結びつけて分析した。それによると、2019年には米国全体の排出の40%が上位10%の最裕福世帯への収入と結びついていることがわかった。また、上位1%の最裕福世帯(排出全体の15~17%を占める)の間では、投資収入が彼らの排出の38~43%を占める。分析結果は、政策策定者が潜在的な炭素税及びその構造について、間違ったアングルで見ていることを示唆する。報告書は、「消費ベースの炭素税は法制化が難航しているが、投資ベースの炭素税は、より公平で政治的に受け入れられ、かつ正当化できるものかもしれない」と述べている。

The Hill “40 percent of US climate emissions attributed to richest households: study” (8/17/23)