農務省(U.S. Department of Agriculture)によれば、アラスカ州は全米の中で最も温暖化が進んでおり、この結果、海岸の浸食、暴風雨の被害の甚大化、海氷の退却などにつながっている。アラスカ州の大規模かつ多様な環境は、独特のエネルギー・ニーズと課題を生み出している。このようななか、エネルギー省(Department of Energy)のアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)が、国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory: NREL)と共に、同州で大規模なエネルギーを貯留し、グリッド対応力を強化する効率的な方法として揚水発電の可能性について調査した。その結果、アラスカ州における揚水発電は、より多くの風力及びソーラー発電を電力グリッドに統合し、二酸化炭素排出を削減する可能性が認められた。両国立研究所による今回の研究は、炭素排出削減の実行可能な技術としての揚水発電の検証と共に、クリーンエネルギー政策及び規制の開発と投資判断を行う際のガイダンスも提示している。