国立アレルギー・感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases: NIAID)のアンソニー・フォーシ所長(Anthony Fauci)は、NIAIDのインフルエンザ研究センター・オブ・エクセレンスによる年次会合で講演を行い、「H5N1型鳥インフルエンザに関する潜在的に危険な実験のモラトリアムは当面継続されるべきである」と述べた上で、「科学者達は、重要でリスクの高い研究作業に対する国民の支持を獲得するために、より広範に国民と関与する努力を倍増すべきである」と主張した。本研究について、国民との更なる関与を訴えるフォーシ所長の発言は、同所長が6月に要請した「オープン性と透明性」と共通する。同所長は、「H5N1型鳥インフルエンザの研究に対するモラトリアム解除を支持するのは、政府が現在作成中の、『デュアルユースの懸念がある研究(dual use research of concern: DURC)』を実施するためのガイドラインが発表された後になる」と述べた。
Science Insider “U.S. Infectious Disease Chief Urges Flu Scientists to ‘Engage,’ Support H5N1 Research Moratorium” (7/31/12)