バイデン政権は2月21日、米国内の港湾の安全保障を強化する大統領令(Executive Order)と、海事サイバーセキュリティの強化、サプライチェーンの強化、米国の産業基盤の強化を目的とする一連の追加措置を発表した。政権はまた、米国の港湾に安全でセキュアなクレーンを提供するため、国内の陸上製造能力を復活させる意向も発表した。これは、「米国への投資(Investing in America)」議題の下で実施される米国港湾インフラへの200億ドル以上の投資のおかげである。政権が発表した措置は次の通り。①バイデン大統領は、国土安全保障省(Department of Homeland Security)が海事サイバー脅威に直接対処する権限を強化する大統領令に署名、②沿岸警備隊(Coast Guard)は、米国の戦略的な商業港湾で、中国製の「船から陸へのクレーン(ship-to-shore cranes)」に関するサイバーリスク管理措置について海事安全保障指令(Maritime Security Directive)を通達、③沿岸警備隊は、海事輸送システムにおけるサイバーセキュリティの規則提案通知(Notice of Proposed Rulemaking on Cybersecurity)を通達、④政権は、信頼できるパートナーと共に港湾クレーンを生産できるよう米国産業能力の再建に取り組む(この結果、三井E&S社(Mitsui E&S Co., Ltd)の米国子会社であるパセコ社(PACECO Corp.)がクレーン生産のための製造能力を米国の陸地に設置することを計画)。