海軍航空システム司令部(Naval Air Systems Command: NAVAIR)は7月1日、敵の防空網を制圧・無力化する能力強化に向け、年間最大600発の新型先端電磁波妨害抑制ミサイル(Advanced Emission Suppression Missile: AESM)供給を打診する情報提供依頼書(RFI)を公開した。実用的な試作段階(技術成熟度レベル6)以上の「成熟した設計」を求めており、先端レーダーを標的とする先進シーカーやF-35戦闘機への機内・機外搭載が可能な互換性などを要件に挙げた。一方で、空対空攻撃能力や既存ミサイルを上回る射程といった一部仕様の記述は今回見送った。2月時点で年間最大300発を見込んでいたが、イラン戦争に伴い需要が2倍となったことが背景にある。また現在、同海軍は射程延伸型の「AGM-88G先進対レーダー誘導ミサイル拡張型(Advanced Anti-Radiation Guided Missile Extended Range: AARGM-ER)」について、ロケットモーターやソフトウェア開発遅延により調達を一時停止しており、再開は2028年度になる見通しを示している。
DefenseNews “US Navy seeks to boost production of new anti-radar missile” (07/03/26)
https://www.defensenews.com/industry/techwatch/2026/07/02/us-navy-seeks-to-boost-production-of-new-anti-radar-missile/