データセンターは、生成AIブームを支えているが、水と電力を大量に消費しており、一部の研究者は「それは、持続不可能なペースである」と懸念している。数年前に高校で知り合った2名のアントレプレナーは、その問題を克服するため、新たな実験をしようとしている。それは、クラウドを海中に沈めるというものである。サム・メンデル氏(Sam Mendel)とエリック・キム氏(Eric Kim)は、ネットワークオーシャン社(NetworkOcean)を立ち上げ、8月15日には、GPUサーバーが入った小型カプセルを、サンフランシスコ湾に1か月以内に沈める計画を発表した。メンデル氏は、「これは、我々が今後数十年間頼りにするであろう、より効率的なコンピュータ・インフラを構築する絶好の機会である」と述べた。両者は、データセンターを陸地から移動させることで、消費電力は減少し、海水によってカプセルを冷却することで内部の冷却システムの補完となることから、海洋温度の上昇は鈍化すると述べる。しかし、一部の科学者は、ネットワークオーシャン社の潜水型装置による僅かな熱や混乱でさえ、有害な藻類の発生を引き起こす可能性があると述べる。そしてWIREDがカリフォルニア州と連邦の湾管轄当局に問い合わせたところ、ネットワークオーシャン社は、海中データセンターの初期試験を、主要規制当局による許認可を取らずに進めようとしていることがわかった。これを受けて少なくとも2つの当局が、ネットワークオーシャン社に対し、「許認可なしでの海中試験は法律に抵触する可能性がある」とEメールで連絡している。