変動的な再生可能資源とグリッドの接続が増える中、確実かつ柔軟な再生可能電力で、需給バランスのための貯蔵の必要性は高まりつつある。その潜在的なソリューションの一つは水力発電である。水力発電はエネルギー及び貯蔵の信頼できるソースであると長期的に評価されているが、その点が逆に、「水力発電の投資機会は使い尽くされた」と人々が考える理由の一つとなっているかもしれない。しかし、実際にはそうではない。揚水式水力発電(pumped storage hydropower: PSH)を含め、水力発電には依然として大きな成長の可能性がある。国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory: NREL)が作成した報告書「水力発電の投資と官民エコシステムの評価(Hydropower Investment and Public-Private Ecosystem Assessment)」は、中小規模の水力発電及びPSHプロジェクトへの投資のリスクと機会の双方について、包括的分析を提供している。報告書のキーファインディングとして、①中規模プロジェクトは、低インパクトな水力発電に大きな機会を提示している、②新たな技術イノベーションや、水力発電が開発可能な拠点の多様性は、将来の投資に潜在的機会を呈している、などが挙げられている。