水力発電は増加の見通しながら、気候変動により未来が不確実

8月8日に発表された報告書「環境研究レター:米国本土における水力発電の長期的な水=エネルギー計画に気候変動が様々な規模で及ぼす影響(Environmental Research letters: Multi-scale impacts of climate change on hydropower for long-term water-energy planning in the contiguous United States)」によれば、南西部の一部の地域を除き、水力発電は今後、増加する見通しである。また、太平洋北西部においては、将来的に、温暖化によって雨が増え、山々に雪の塊として蓄えられる水量が減少すると考えられている。こうした季節的な変化は、水管理担当者やグリッド運用者にとって課題となるだろう。報告書は、パシフィック・ノースウェスト国立研究所(Pacific Northwest National Laboratory: PNNL)を中心とした研究者チームが作成したもので、水力発電の生産量は、既に干ばつに直面している南西部の一部の地域を除き、一般的に、短期的(2020-2039年)には約5%、中期的(2040-2059年)には約10%増加すると予測されている。ただし報告書の執筆者は、「気候変動の未来は不確実であるため、潜在的な水力発電量の幅は広範囲である」と強調している。また、季節的な変化も米国内における水の管理方法に大きな意味合いをもたらす可能性がある。

Pacific Northwest National Laboratory “Hydropower Generation Projected to Rise, but Climate Change Brings Uncertain Future” (8/21/24)