一部の政策アナリストの分析によれば、インフレ低減法(Inflation Reduction Act: IRA)の可決以来、クリーンエネルギー分野への連邦投資1ドルにつき、5.47ドルの民間投資が生まれており、わずか1年で約2,500億ドルがクリーン経済に注入された。ロジウム・グループ(Rhodium Group)とマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology: MIT)による追跡調査報告「クリーン投資モニター:2023年第4四半期更新版(Clean Investment Monitor: Q4 2023 Update)」によれば、ほぼ全ての部門において、IRAが法制化されて以来、2022年10月から2023年9月までの12か月間に、電池工場からソーラー・ファーム、新興技術に至るまでの全ての部門で合計2,200億ドルが注入された。これには340億ドルの連邦支出(その大半は税クレジット)が含まれる。このようにクリーン経済に巨額の投資が行われているにもかかわらず、複数のエコノミストやアナリストは、「目覚ましい状況ではあるが、追跡報告で示された投資のペースは、依然として、米国の気候目標を達成するには不十分である。IRAに示されている40%削減は可能であろうが、パリ気候協定のコミットメントを果たすために必要な2030年までに50%削減の実現からはまだ遠い」との見解を示している。
Grist “The IRA has injected $240 billion into clean energy. The US still needs more.” (3/12/24)