先般、「2023年宇宙産業基盤の現状(State of the Space Industrial Base: SSIB)」報告が発表された。宇宙軍(U.S. Space Force)、空軍研究所(Air Force Research Laboratory)、国防イノベーション・ユニット(Defense Innovation Unit)によって作成されたもので、「経済的安全保障と集合的安全保障を目的として、宇宙における持続的な優位性を構築することは重要である」という点が本報告の中心的テーマである。今年で5年目の報告で、複数回の作業部会で収集された商業宇宙部門からのフィードバックを収集し、それらに基づいて政府の検討事項及び行動について勧告を提示している。作業部会からの主要なファインディングとして、①国内及び同盟国の双方において、信頼性と対応力のあるサプライチェーンを構築すること、②許認可の遅延につながっている官僚的プロセスを合理化すること、③宇宙を経済への寄与者として一般化するために必要な金融ツールへのアクセスを改善すること、といったニーズが挙げられている。