NTI、「AIとバイオ科学技術の急速な進展に関するセーフガードが必要」と報告

NTIは10月30日、「人工知能と生命科学のコンバージェンス:技術のセーフガード、ガバナンスの再考、惨事の予防(The Convergence of Artificial Intelligence and the Life Sciences: Safeguarding Technology, Rethinking Governance, and Preventing Catastrophe)」と題する報告書を発表した。報告書は、英国で開催される「AI安全性サミット(AI Safety Summit)」にあわせて発表されたもので、AIによって生態系を工学操作する能力に伴うリスクを軽減するため、政府、業界、科学コミュニティによる急務の行動と監督を勧告する内容となっている。AIとバイオテクノロジー技術の組み合わせは、現代のバイオ科学及びバイオ工学に膨大な恩恵をもたらし、ワクチンや治療の早急な開発支援などができるが、生態系を工学操作できるAIツール及び能力はまた、意図的または誤って誤用・悪用され、甚大な被害をもたらし、ひいては世界の生物学的惨事につながる可能性もある。報告書は、科学的進展を過度に妨げることなく、AIとバイオテクノロジーに伴う生物学的リスクを削減するために、国及び国際的レベルで実施できる急務のステップを6点勧告している。勧告の一れとして、①国際的な「AI-バイオ・フォーラム(AI-Bio Forum)」を発足させ、生物学的リスクを削減するAIモデルの防護策を開発及び共有する、②AI-バイオの能力に関する国家的ガバナンスについて、急進的かつ機敏な手法を開発する、などがある。

NTI “Urgent Steps Needed to Safeguard Rapidly Advancing AI-Bioscience Technologies” (10/30/23)