国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory: NREL)は、水力発電の運用事業者や開発事業者が、閉ループの揚水式発電(pumped storage hydropower: PSH)施設を建設、運用する際に温室効果ガスの排出を試算できる新たなツールを開発した。「新たな閉ループ揚水式発電施設のライフサイクル評価(Lif Cycle Assessment of New Closed-Loop Pumped Storage Hydropower Facilities)」がそれである。閉ループのPSHは、確立された技術で、現在のグリッド規模のエネルギー貯蔵の大半を占める。クリーンエネルギー移行の一環として、ソーラーや風力といった低炭素の再生可能エネルギー資源は急速に電力グリッドに統合されつつあるが、これらの発電資源は変動的であり、エネルギー需給のバランスを図る一助として、グリッド規模のエネルギー貯蔵が必要とされている。また、貯蔵技術の建設と運用が低炭素であることも重要である。PSHの場合、ディーゼルを使用する建設設備やコンクリートや鉄鋼の使用、水を上流の貯留地へ押し上げるための地元のグリッド電力混合などによる温室効果ガス排出の可能性がある。