国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)から調査委託を受けた全米研究評議会(National Research Council:NRC)は今週、バイオセキュリティーに関する報告書「特定物質のシーケンス・ベース分類:より明確なライン(Sequence-Based Classification of Select Agents: A Brighter Line)」を発表した。報告書は、バイオセキュリティー対策として、合成DNAの民間販売会社から定期的に遺伝子配列を購入し、これらをスクリーニングすることで生物兵器の生成を見つけるという方法は、技術的に難しく、これを政府が実際に行うことは現実的でないとの見解を示した。一方、現在の技術で可能なバイオセキュリティー対策として、規制の対象とすべき危険な病原菌をシーケンスに基づいて分類するシステムを確立することを勧告した。報告書はまた、それ自体は危険な特定物質ではないものの生物兵器の生産に関連する可能性があるシーケンスへの対処として、「イエローフラッグ」システムについても記述している。
Scientific American “NRC report pins down future biosecurity” (08/03/10)