NIHの研究助成の意外な経済的効果

サイエンス誌(Science)誌に3月30日に掲載された報告書によれば、1980年から2007年の間に国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の助成を受けた研究プロジェクトを対象とした調査によれば、特許に直接つながったのはそのうちの8.4%であるが、その3倍以上となる30.8%が後に医薬品や機器、その他の医療技術の商業特許の中で引用された科学的論文につながっているという。この間接的な恩恵は米国内で販売されている医薬品に関連した特許においてはより明白で、特許に直接つながったNIHのグラントは1%であるのに対し、5%の論文が後に市販化された医薬品に関連した特許で引用されている。政治家は、研究活動がどのぐらいの特許取得や起業につながったかという点に関心を寄せがちだが、「本調査結果は、NIHの支援を受けた研究が特許活動に予想外に大きな間接的をもたらしていることを示す」と、ある専門家は指摘する。
Nature “NIH research grants yield economic windfall” (3/30/17)