厚生省(Department of Health and Human Services: HHS)の監査官室(Office of Inspector General: OIG)は今般、①国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)のグラントの海外受益者は、義務付けられている監査報告を提出しているか、②NIHは監査報告を使ってグラント受益者を監視し、必要な場合は是正措置を講じているかについて、調査を実施した。調査の対象となったのは、2019年度から2020年度に実施されたNIHグラントの海外受益者で、90の受益者が対象となった。OIGは、「90件の海外受益者は、109件の年間監査報告を作成、提出する必要があった」と判断した上で、そのうち81件について監査報告がNIHへ提出されておらず、その結果NIHは、これらの海外グラント受益者を効果的に監視するために必要な情報を得ていなかったとの結論に至った。OIGは、NIHに対して、①グラントの海外受益者にフォローアップを行い、未提出となっている81件の監査報告が完了していることを確認し、取得すること、必要に応じて経営判断書(management decision letter)を通達すること、②監視を強化する必要が示唆された2件の監査報告について経営判断書を発行すること、などを勧告している。