LBNL、「AIを使ってビルのエネルギー使用増加抑止が可能」

ローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory: LBNL)の研究者が7月に発表したピア・レビュー論文によれば、人工知能(AI)によって米国内の建造物部門のエネルギー消費と炭素排出を、2050年までに約8%削減できる可能性がある。研究者は、中規模の建造物を対象に、6つの筋書き(ベースラインとなる建造物が全体に占める割合が現在と変わらない「凍結状態」の筋書き、通常通りでAIを導入する筋書き、通常通りでAIを導入しない筋書き、政策主導に基づく3つの筋書き)に基づいてAIの可能性を予測した。通常通りでAIを導入しない筋書き(技術改良は継続され、エネルギー効率に優れ、正味ゼロの建造物の割合が増加すると考えられる)の場合、エネルギー消費は2040年にピークになる。一方、設備、占有者への影響、制御と運用、設計と建設にAIを導入することで、そのピークを2035年前後まで短縮できると、論文の研究者は述べる。エネルギー政策や低炭素発電と組み合わせることで、AI主導のエネルギー消費及び炭素排出の削減は、通常通りの筋書きと比べ、2050年までに前者で40%、後者で90%まで増大する可能性がある。

Utility Dive “AI could halt energy use growth in US buildings: LBNL study” (8/6/24)