情報技術・イノベーション財団(Information Technology & Innovation Foundation: ITIF)のデータ・イノベーション・センター(Center for Data Innovation)は今般、「AIのエネルギー消費に関する懸念の再考(Rethinking Concerns About AI’s Energy Use)」と題する報告書を発表した。人工知能(AI)への関心が急上昇する中、「それによって膨大な量のエネルギーが消費され、二酸化炭素排出が加速し、環境に甚大な悪影響をもたらす可能性がある」との憶測が急速に広がっている。しかし、本報告書は、「過去、技術を巡って同様のパニックが生じた時のように、AIのエネルギー消費に関する初期の主張の多くは過剰で誤解を招くものである」としている。報告書は、AIのエネルギー消費に関する懸念への対処に取り組む政策策定者に、①AIモデルのエネルギー透明性に関する基準を策定する、②生成AI基盤モデルのエネルギーに関する透明性について任意のコミットメントを模索する、③AIのエネルギー使用に関する規制の意図しない結末について検討する、④AIを使って政府事業の脱炭素化に取り組む、の4点を勧告している。