厚生省(Department of Health and Human Services: HHS)傘下の医療高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency for Health: ARPA-H)は5月22日、損傷した新皮質組織を修復し、失われた脳機能を回復する前駆組織再生技術開発事業に取り組むチームを採択したと発表した。具体的に、脳卒中や外傷、神経変性疾患による脳損傷機能の回復を目指す新皮質組織の機能的修復(Functional Repair of Neocortical Tissue: FRONT)プログラムからの助成を受け、ソフロシネ・バイオサイエンス社(Sophrosyne Biosciences)の主導の下で、成体由来の脱分化幹細胞を用いた前駆組織グラフト(移植片)の開発に取り組む。正常な脳の発達プロセスを模倣することで、既存の成人の脳と統合可能な新しい組織の生成を可能にする技術で、5年間に亘る3つの技術フェーズを通じて開発を実施する。特に軍関係者の頭部外傷の治療開発に注目し、これまでのリハビリテーション中心の治療から、失われた機能を回復できる新組織を再生することで患者の自立につなげ、あらゆる負担軽減に貢献していくと説明している。
ARPA-H “FRONT program selects performer team” (05/22/26)
https://arpa-h.gov/news-and-events/front-program-selects-performer-team