米国科学財団(National Science Foundation: NSF)の調査によれば、2015年に米国内で支出された基礎研究額(860億ドル)のうち、連邦政府が占める割合はわずか44%であった。1960~70年代は、基礎研究支出の7割以上を連邦政府が占めており、2004年には61%を記録していたが、2013年から50%を下回るようになった。こうした近年の急落の背景には、過去十年間における連邦政府の基礎研究支出が横ばい状態となっていることと、2012年以降、企業による基礎研究支出が大幅に増加している点がある。前者のトレンドは科学者にとっては驚きではないが、後者のトレンドは、「米国企業は短期的な収益に重点を置いており、基礎研究への投資に力を入れていない」という考え方と真っ向から反対する。
Science “Data check: U.S. government share of basic research funding falls below 50%” (3/9/14)