サイバーセキュリティの研究は場当たり的になりがちで、中でも攻撃直後の危機的ムードの中で行われることがしばしばである。しかし一部の研究者は、本研究は、現実世界(ただし制約された形で)で専門家が自分達の理論を試験し、それに対するピアレビューが行われるという形であるべきだと考えている。SRIインターナショナル(SRI International)と南カリフォルニア大学(University of Southern California)情報科学研究所(Information Sciences Institute: ISI)の研究者らは2015年7月、「未来のサイバーセキュリティ実験:新世代の実験的サイバーセキュリティ研究の促進(Cybersecurity Experimentation of the Future (CEF): Catalyzing a New Generation of Experimental Cybersecurity Research)」と題する報告書を発表した。この中で研究者らは「変革的結果をもたらすであろう5つの勧告」を示している。それには、①学際的実験、②現実世界で人的活動を含めた科学的に健全な実験、③拡張性を支援する枠組みとビルディング・ブロックのオープン・インターフェイス、などが含まれる。