国家安全保障新興バイオテクノロジー委員会(National Security Commission on Emerging Biotechnology: NSCEB)は9月2日、脳コンピューター・インターフェース(Brain-Computer Interfaces: BCI)分野における米国の主導権維持と国家安全保障強化に向けた分析報告書を公表した。BCI技術はヒトの脳の電気活動と相互作用する技術で、疾患や外傷によって失われた感覚機能回復や代替機能など国内でも開発が進んでいるが、今年3月に世界初の埋め込み型BCI商用認可を出した中国が台頭しつつあり、NSCEBは国の戦略的リスクに対する危機感を指摘している。特に連邦機関間の戦略不一致や信号劣化などの技術的障壁、食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)での認可や保険適用手続きの遅れが実用化のボトルネックで、国家バイオテクノロジー調整室(National Biotechnology Coordination Office: NBCO)新設による国家戦略策定が急務とし、大規模研究支援に加え、商業化プロセスの簡素化や保険適用手続きなどの枠組み構築を提言している。
NSCEB “NSCEB Releases Analysis for Securing U.S. Leadership in Brain-Computer Interfaces” (09/02/26)