アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)は5月26日、全米初のオープンサイエンス向け大規模人工知能(AI)推論サービスを開始したと発表した。同研究所のリーダーシップ・コンピューティング施設(Argonne Leadership Computing Facility: ALCF)によるもので科学者が独自のインフラを構築・維持する負担を強いられることなく、大規模言語モデル(LLM)や科学基礎モデルを共有リソースとして利用できる。この取り組みはエネルギー省(Department of Energy)が進める国家AI構想「ジェネシス・ミッション(Genesis Mission)」の重要な原動力と位置付けられており、核融合エネルギー研究におけるプラズマ崩壊のリアルタイム予測や、高エネルギー物理学・天文学における膨大なデータの解析などに活用される。ALCFはAIモデルの開発と科学研究実用化への溝を埋め、データから知見・発見に至る道のりを迅速化すると強調しており、「タラ(Tara)」や「ミネルバ(Minerva)」などのエヌビディア社(NVIDIA)の新システムなどを通じて、さらなる機能拡張を図るという。
ANL “Argonne launches first large-scale AI inference service for open science” (05/26/26)
https://www.anl.gov/article/argonne-launches-first-largescale-ai-inference-service-for-open-science