エネルギー専門の国際シンクタンク、エンバー社(Ember)は4月21日、クリーンエネルギーが2025年の世界新規電力需要をすべて賄い、発電量において再生可能エネルギーが初めて化石燃料を上回ったと発表した。報告書によると、太陽光発電は前年比30%増の2,778テラワット時(TWh)となり、風力と合わせて需要増加分の99%をカバーした。さらに、世界発電量に占める再エネ比率は33.8%へ達し、石炭の33.0%を上回った。太陽光発電が需要増の75%を担い、低炭素電源全体では887TWh増となり、化石燃料による発電は38TWhと0.2%減少したという。特に中国とインドにおける石炭火力発電量が減少し、世界全体の化石利用の増加を抑える形となった。太陽光の急速な普及に併せ、蓄電池導入が加速している。導入コストが45%低下したことで導入量が46%増加し、蓄電容量も250GWhに拡大した。今後の課題は送電網や規制整備であるが、ガス供給の逼迫と価格の高騰によっては、アジア圏を中心に石炭需要が押し上げられる可能性があるという。
EMBER “Global Electricity Review 2026” (04/21/26)
参照記事: Axios “Solar power drives a renewables inflection point” (04/22/26)
https://www.axios.com/2026/04/22/solar-renewables-coal-electricity-generation