異常気象とシステムの老朽化が太陽光発電(PV)システムに及ぼす影響に関する調査

国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory: NREL)の研究者は、37州及び準州にある膨大な数の太陽光発電(PV)システムのデータセットを収集し、これらを整理、平均化して、「PVフリート・パフォーマンス・データ・イニシアチブ(PV Fleet Performance Data Initiative: PV フリート(PV Fleet))」として発表している。PVフリートは、米国のPVシステムの健全性についてこれまでで最も明確な概況を提示し、そのパフォーマンスに影響を与える一部の要因を明らかにしている。NRELの研究者はこのPVフリート・データセットを基に、異常気象の影響を定量化することに取り組み、今般、「IEEE PVジャーナル(IEEE Journal of Photovoltaics)」に論文を発表した。それによれば、短期的には、異常気象を原因とする短期的な停電の影響は、ほとんどのシステムにおいて最小限である。2008-2022年を対象とした調査の結果、異常気象発生後の停電期間の中央値は2~4日で、年間パフォーマンスにおける損失はわずか1%(中央値)であった。異常気象の影響に対してPVシステムを強化するには、モジュールの製造事業者とPVの試験組織が、ダメージが生じる異常気象のしきい値についてまず理解することが必要で、それによって業界は、これらの条件に適合する設計を行い、現実的なストレスに対するパネルの試験を作成することができる。

National Renewable Energy Laboratory “How Extreme Weather and System Aging Affect the US Photovoltaic Fleet” (1/24/24)