放電時間が8時間以上の場合、蓄熱及び圧縮空気エネルギー貯蔵は、リチウムイオン電池より安価

ブルームバーグNEF(BloombergNEF: BNEF)が5月30日に発表した報告によれば、放電時間が8時間以上の長期エネルギー貯蔵(long-duration energy storage: LDES)技術を比較すると、最も安価な方法は、蓄熱エネルギー貯蔵と圧縮空気エネルギー貯蔵で、その費用はリチウムイオン電池よりも低い。報告書によれば、設置されたシステムの世界的な平均設備投資コストは、蓄熱エネルギー貯蔵の場合は1キロワット時当たり232ドル、圧縮空気エネルギー貯蔵の場合は同293ドル、これに対して4時間のリチウムイオン電池貯蔵の場合は同304ドルである。ただし、世界的な平均は、中国における大幅に低い平均設備投資コストが反映されている。報告書は、「他国は依然としてLDES技術の商業化初期段階にあるが、中国は既にギガワット時規模のプロジェクト開発が進んでおり、特に圧縮空気エネルギー貯蔵とフロー電池が顕著である」と分析している。ただし、「電気自動車の急速な普及によって、リチウムイオン電池の費用は大幅に下がったが、今後十年間で非リチウムイオン系のエネルギー貯蔵技術の費用が、リチウムイオン電池ほどの規模で下落することはないだろう」とBNEFは見ている。

Utility Dive “Thermal and compressed air storage cheaper than lithium-ion batteries for 8-plus hour durations: BNEF” (6/4/24)