ローレンス・リバモア国立研究所等、スパコンを利用して発見した癌治療薬の臨床試験を開始

ローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory: LLNL)とブリッジバイオ・オンコロジー・セラピューティクス社(ブリッジバイオ)(BridgeBio Oncology Therapeutics: BridgeBio)は6月6日、多くの種類の癌に関係する特定の遺伝子変異をターゲットとする医薬品について臨床試験を開始したと発表した。この新薬「BBO-8520」は、LLNL、ブリッジバイオ社、フレデリック国立癌研究所(Frederick National Laboratory for Cancer Research: FNL)で行われている国立癌研究所(National Cancer Institute: NCI)のRASイニシアチブによる共同作業の成果である。この医薬品は、エネルギー省(Department of Energy)傘下の国立研究所としては初めて、ミッション用途の高性能コンピューティングにおけるエネルギー省のリーダーシップと、LLNLが人工知能(AI)及び従来型の物理学ベースの創薬を統合して開発したプラットフォーム、そしてFNL及びNCIとの間の効果的なパートナーシップによって発見された。こうした合同の取り組みは、LLNLとブリッジバイオ社、ブリッジバイオ社とFNLの間の共同研究開発契約(cooperative research and development agreement: CRADA)から生まれたもので、CRADAを通じて、3つの機関が、癌治療の最も困難な側面である「医薬品を市場化するまでに長い時間がかかる」「有望な医薬品候補の高い失敗率」といった問題に共に取り組むことで結集した。

Lawrence Livermore National Laboratory “LLNL and BridgeBio announce trials for supercomputing-discovered cancer drug” (6/6/24)