米国の原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission: NRC)は、カナダの原子力安全委員会(Nuclear Safety Commission)、英国の原子力規制局(Office for Nuclear Regulation)と共に、「原子力用途における人工知能システムの開発に関する検討事項(Considerations for Developing Artificial Intelligence Systems in Nuclear Applications)」と題する報告書を発表した。報告書は、原子力部門における人工知能(AI)の使用とガバナンスに関する潜在的な要件を概説したもので、優先事項として、セキュリティと完全性を確実にするための恒常的なシステムの監視、AIシステムの範囲に関する定義に境界を設定すること、原子力の用途においてモジュラー方式でAIを推進することが挙げられている。具体的には、「資源を最適化するためにデータの有用性を制限すること、従来型のシステムによってソフトウェアのインプットとアウトプットを制限して広範なアーキテクチャに信頼を置くようにすること、多様で冗長で隔離的なシステムを実践して意図しない措置を最小限にすること、などの境界を設定することで、AIの安全性と一貫した運用を達成することができる」としている。また、AIをモジュラー式に運用する、もしくはシステムを小型で独立したモジュールに分割することは、一体型のAIシステムよりも有益となり得るとの見解を示している。
Fedscoop “NRC report pushes nuclear sector on monitoring and boundaries for AI use” (9/6/24)