ユタ州のスペンサー・コックス知事(Spencer J. Cox)は8月10日、量子技術の研究開発や商用化、人材育成を加速させる州の総合戦略「ユタ州量子イニシアチブ(Utah Quantum Initiative)」を始動すると発表した。これに伴い、知事経済開発局(Governor’s Office of Economic Development: GOED)が主導する量子調整評議会(Quantum Coordination Council)を新たに設置し、量子技術を州の経済戦略の重点分野と位置付け、民間投資の誘致や連邦政府の支援獲得を目指す。同州は量子センサーや光工学、量子材料分野に強みがあり、量子シミュレーションや古典・量子ハイブリッド計算に利用できる高性能コンピューターなど州内インフラが既に整備されており、さらに、既存の半導体・先端製造業基盤、防衛資産なども分野横断的に活用していく考えを示した。また、教育や見習い機会を通じた専門人材の育成、防衛・ライフサイエンス分野への商用化を進める方針で、評議会は2027年3月30日までにインフラや人材資産を網羅した報告書を取りまとめる予定となっている。
Governor Cox “Gov. Cox launches Utah Quantum Initiative” (08/10/26)