フェルミ研、レーザー棟完成を発表 世界最大の垂直型原子干渉計建設へ 

フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory: Fermilab)は1月7日、宇宙の未知の物理現象を解明する世界最大の垂直型原子干渉計「MAGIS-100」の稼働に必要なレーザー実験室の建設が完了したと発表した。アクシオン(Axion)などの暗黒物質(ダークマター、光や電磁波では観測できない未知の物質)探索や重力波の観測が目的で、スタンフォード大学(Stanford University)やノースウェスタン大学(Northwestern University)など国内外機関と協働する。高さ100メートルのシャフト内に設置される同装置は、絶対零度近くまで冷却したストロンチウム原子にレーザーを照射し、量子干渉を利用して極めて微細な重力の変化を検出する仕組みで、わずかな振動も測定に影響するため各部品の極めて正確な調整が必要という。現在、地盤の振動や磁場ノイズの解析が並行して進められており、2026年末までに原子源(原子が注入される部分)を搬入し2027年に装置を完成させ初期データ取得を開始、2028年には本格的に試運転開始する予定である。

Fermilab “Fermilab completes laser lab construction for world’s largest vertical atom interferometer” (01/07/26)