トランプ次期大統領、バイデン大統領のAIセーフガードを撤廃する計画

トランプ氏が2025年に次期大統領に就任した後、人工知能(AI)を巡る連邦政策には劇的な変更が予想される。その一つとして、トランプ氏は、「就任したらバイデン大統領による2023年10月のAIに関する大統領令(Executive Order)を撤廃する」と述べている。この大統領令により、AI開発に関する広範な監督が整備され、その中核として人工知能安全性研究所(AI Safety Institute: AISI)が設立され、企業にはAI訓練方法やセキュリティ措置などに関する報告要件が設定された。また、米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)はAIモデルに関するガイダンスを策定するよう指示されている。米政府内のトランプ支持派はこうした措置を批判している。AIの規制撤廃に加え、トランプ氏の貿易政策もAI開発に大きく影響する可能性がある。更に、トランプ氏は就労ビザ(H-1Bビザ)の制限や石油・天然ガス開発の拡大も計画しており、これらは人材探しやコンピューティング資源へのアクセスという点でAI企業の能力に影響する可能性がある。また、強力なトランプ支持派であるマイク・ジョンソン下院議長(Mike Johnson)(House Speaker)は、「共和党は恐らく超党派のCHIPS・科学法(CHIPS and Science Act)を廃止するだろう」と述べている。そして、トランプ氏の選挙運動を積極的に応援した億万長者のイーロン・マスク氏(Elon Musk)という要素もある。一方、トランプ氏がAIに関する連邦規制の撤廃に動いたら、州政府が連邦規制の穴を埋めようとするだろう。

ARS TECHNICA “Trump plans to dismantle Biden AI safeguards after victory” (11/6/24)