エネルギー省(Department of Energy)傘下のオーク・リッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)が主導で行ったモデリング分析は、今後数十年間に米国内で地熱エネルギーが広く導入されれば、いかに電力システムの負担が緩和され、炭素排出が軽減されるかを詳しく示している。研究者は、2022-2050年に地熱ヒートポンプ(geothermal heat pumps: GHPs)が商業及び住宅建造物に広く普及されるシミュレーション・モデルを構築した。その結果、GHPsの大幅な普及(商業及び住宅建造物)と戸建て住宅の外壁の改善により、2050年までに70億メトリック・トン以上の炭素排出削減が可能であるという。そのうち30億メトリック・トン以上の削減は、電力部門によるもので、残りは建造物部門における天然ガス煖房からGHPsへの置換によるものである。