サイエンス誌(Science)は3月31日、科学的に有用な計算が可能なフルスペックの量子コンピューターを3年以内に構築する目標をエネルギー省(Department of Energy)が発表したと報じた。2028年までに誤り訂正機能を備えた「耐故障性」を持つ次世代機の実現する計画で、同省が管理する10の国立研究所のいずれかに設置される予定である。開発にあたっては特定の技術方式を限定せず民間企業から公募を行うことで性能目標の達成を競わせる方針であるが、その目標の妥当性について慎重な見方を示す専門家もいる。また同省は、新設した科学局諮問委員会(Office of Science Advisory Committee: SCAC)に対し、政府の人工知能(AI)推進計画「ジェネシス・ミッション(Genesis Mission)」への支援体制構築と、長年更新が停滞していた大規模科学施設の建設優先順位リストの年内の再策定を指示した。このリストは公開予定であるが、指示には「ジェネシス・ミッションとの統合・支援」とあるため、コンピューティング施設が有力視されるとの声も浮上している。
Science “Energy Department aims to build full-fledged quantum computer within 3 years” (03/31/26)
https://www.science.org/content/article/energy-department-aims-build-full-fledged-quantum-computer-within-3-years