エネルギー省(Department of Energy)の電力局(Office of Electricity: OE)は8月10日、変圧器や遮断器などの送電網機器における国内供給網(サプライチェーン)強化に向け、最大3億7,500万ドル規模のプログラムを実施すると発表した。外国製部品への依存を軽減し、国内生産能力の拡大を進める取り組みで、既存機器の再利用推進や標準化による製造効率化、固体変圧器など次世代パワーエレクトロニクス技術の育成を図る。人工知能(AI)向けデータセンター建設などの電力需要急増により、約20年間横ばいだった電力需要が2023年以降年間約3%のペースで急増していることに加え、重要機器の調達に2年以上、さらに変圧器に関しては部品供給遅延により5年前の価格に比べ4~9倍に高騰する事態となっている。こうした要因から電気料金が高騰し、市民生活や経済活動に影響を与えているとし、政府は重要部品の輸入や納期を最大10%削減し、機器調達コストを最大25%抑えることで、エネルギーの安価かつ安定的な供給を目指す計画である。
Department of Energy “Strengthening America’s Grid Supply Chain” (08/10/26)
https://www.energy.gov/oe/articles/strengthening-americas-grid-supply-chain