NSF、イヤマーク分を他のプログラムに流用という異例の策を取る

連邦議会が連邦歳出法において、特定用途向けの予算(イヤマーク)を割り当てた場合、連邦機関は基本的にそれに従う以外に選択肢はない。しかし国立科学財団(National Science Foundation:NSF)は、そのイヤマークを既存の競争的グラントプログラムの追加予算として利用するという異例の策を取ったことが判明した。これは、ハリー・リード上院院内総務(Harry Reid、ネバダ州選出民主党)が盛り込んだ300万ドル分のイヤマークで、元々、優秀な中学・高校生のためにネバダ州立大学内に設立された公立学校、デイビッドソン・アカデミー(Davidson Academy)の拡大を目的としてNSF予算の一部として盛り込まれていたものであった。しかしNSFはその300万ドルを、国内大学間の数学研究ネットワークの新設・拡大を目指す既存プログラムの交付金の一部として利用することを決定しており、結果として、このプログラムの採択機関にデイビッドソン・アカデミーは含まれておらず、「若手数学優秀者のための研究所」というリード議員の本来の支援目的に叶うものではなくなっている。
Science Magazine “NSF Turns math Earmark on Its Ear to Fund New Institute” (08/27/10) (購読者のみ閲覧可能)