NRC、「慣性核融合技術の勝者を選出するのは時期尚早」との報告

米国の磁気核融合プログラムへの予算削減が提案されている中、米国研究評議会(National Research Council: NRC)は最近発表した中間報告の中で、「慣性閉じ込め核融合技術の勝者を決定するのは時期尚早であり、その他の慣性閉じ込め手法も用いながら並行的な核融合研究を行うべきである」と提言した。この報告書は、ローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory)の世界最大かつ最先端の慣性核融合施設、国立点火施設(National Ignition Facility: NIF)において、「点火」(自立的な核融合反応)の実現に近づきつつあることが発表されたことを受けて、エネルギー省(Department of Energy)のスティーブン・クーニン科学担当次官(Steven Koonin、昨年秋に退任)が、NRCに対して実証原子炉に関するエネルギー省の次のステップを提案するよう求めたことを受けて行われた。「NIFが今後の米国の研究努力を独占してしまうのではないか」と懸念する多くの専門家らは、今回のNRC報告を歓迎している。最終報告書は今年半ばに発表される予定である。
Science Insider “It’s Too Early to Pick a Winner on Inertial Fusion Energy, Says Study” (3/7/12)