NIH、ビッグデータ・イニシアチブの一環として「1000ゲノム・プロジェクト」を発表

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)とアマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services: AWS)は3月29日、大統領府による「ビッグデータ・イニシアチブ(Big Data Initiative)」の一環として、国際的な1000ゲノム・プロジェクト(1000 Genomes Project)がAWSのクラウドで利用可能になったことを発表した。ビッグデータ・イニシアチブに参加するNIHの機関は、国立ヒトゲノム研究所(National Human Genome Research Institutes: NHGRI)と国立生物技術情報センター(National Center for Biotechnology Information: NCBI)で、NHGRIは1000ゲノム・プロジェクトの編成及び資金面で主要な役割を果たした。一方、NCBIは欧州バイオインフォマティクス研究所(European Bioinformatics Institute)と共に研究者が1000ゲノムプロジェクトを無償で利用できる取り組みを2008年から開始している。プロジェクトの開始以来、データセットは200テラバイトと膨大な量になり、これを扱うコンピュータ能力を持つ研究者はごくわずかとなった。このため、この問題の解決の一助となるべく、AWSがアマゾン・シンプル・ストレージ・サービス(Amazon Simple Storage Service)を1000ゲノムプロジェクトのデータの中央保存場所とし、これを無料で利用可能にするサービスが今回開始されている。官民の協力により実現した1000ゲノムプロジェクトで、研究者は僅かな費用でこうしたデータにアクセスし、より早く分析することが可能となっている。
NIH “1000 Genomes Project data available on Amazon Cloud” (3/29/12)