厚生省(Department of Health and Human Services: HHS)傘下の医療高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency for Health:ARPA-H)は10月4日、「より安全な治療薬のためのコンピュテーショナルな薬物動態・毒性及び生理学的分析(Computational ADME-Tox and Physiology Analysis for Safer Therapeutics: CATALYST)」プログラムを通じて新たな資金提供機会を発表した。CATALYSTプログラムは、人間の生理学をベースとしたコンピュータ・モデルを作成し、治験薬(Investigational New Drug: IND)候補の安全性と有効性の側面を正確に予測することを意図している。現在の臨床薬開発プロセスは、時間と費用がかかり、非効率的である。医薬品候補の90%以上が商業市場に至っておらず、その理由の約半分は有効性に関するもので、多くが適切でない投与量や身体の特定の部位に医薬品が利用できないことによるものである。CATALYSTプログラムは、人間の生理学に基づき、より正確で迅速で費用効果に優れたインシリコ(コンピューター)の医薬品開発ツールによって、予測性が不十分な臨床前動物研究の使用を低減することを目指す。