農務省、農業研究センター閉鎖計画を加速

サイエンス誌(Science)は7月1日、農務省(U.S. Department of Agriculture: USDA)の主要科学キャンパス、ベルツビル農業研究センター(Beltsville Agricultural Research Center: BARC)の閉鎖計画が加速していると報じた。同省は、施設の老朽化が進んでいるため、業務効率化に向け生産者との直接連携を強化していくと主張しているが、研究者や農業団体は懐疑的な反応を見せている。当初計画していた数年かけての移転スケジュールを突如前倒しされたことによるもので、研究者らは9月末までに全米各地の施設へ分散移転することを迫られており、パブリックコメントの92%が閉鎖に反対している。また、専門家からはハチの病気や有害な菌類病原体を特定する国の重要な研究機能が損なわれ、最終的には農家にとって不利益になると批判しており、既に一部の有能な研究者が離職したという。同省は業務効率の改善を強調するが、閉鎖後の土地利用や議会が割り当てた600万ドルの改修予算の行方など、記事は、多くの疑問が残されたままであると指摘している。

Science “USDA accelerates plan to close its flagship scientific campus” (07/01/26)
https://www.science.org/content/article/usda-accelerates-plan-close-its-flagship-scientific-campus