米国、対中研究連携の全面禁止法案を審議

サイエンス誌(Science)は5月27日、連邦議会に今月提出された「敵対勢力からのイノベーションと研究保護(Securing Innovation and Research from Adversaries: SIRA)法案」により、米国の研究者と政府のブラックリストに掲載された中国機関に所属する科学者による連邦資金を用いた共同研究の全面的禁止が提案されていると報じた。法案は論文の共同執筆やデータ共有、共同での学生指導などを禁止対象とし、リストには軍民融合戦略に関わる中国の大学や病院などが含まれている。法案共同提案者のジョン・ムーレナー下院議員(John Moolenaar、ミシガン州選出共和党)は、中国共産党が学術の開放性(オープンアクセス)を利用して機微技術を獲得し、軍事力を強化していると主張する一方、民主党などの反対派は、広範すぎる規制が正当な研究を萎縮させ、知見や人材の流入を絶つことにつながり、逆に米国の競争力を損なうことになると反発した。科学界は、研究安全保障を支持しつつも、禁止分野の明文化を求めている。

Science “Lawmakers propose banning all U.S.-Chinese research collaborations” (05/27/26)
https://www.science.org/content/article/lawmakers-propose-banning-all-u-s-chinese-research-collaborations