8月1日付けのネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に、「正味ゼロの温室効果ガス排出を達成することは気候の転換リスクを制限する上で重要(Achieving net zero greenhouse gas emissions critical to limit climate tipping risks)」と題する報告書が発表された。それによれば、世界の平均気温が上昇し、その高水準が維持されればされるほど、潜在的に壊滅的な気候の転換点が引き起こされる可能性が高まる。報告書の作成者は欧州の研究者達で、摂氏10分の1度の単位の温暖化がいかに重大であるかを明確にし、現在の排出削減に関する決定は、今後数世紀にわたって影響を与える可能性があることを示している。この報告書は、異なる温暖化のシナリオが「転換点」と言われるリスクを引き起こす可能性を定量化しようとしている点で新しいものである。報告書によれば、現行の気候政策が実施され続けた場合、気温がパリ協定の気候目標(Paris climate target)である摂氏1.5度を下回る状態に戻ったとしても、2300年までに1つ以上の転換点が引き起こされる可能性は45%あるという。
Axios “Climate tipping points depend on net-zero targets: study” (8/2/24)