スタンフォード大学(Stanford University)の人間中心のAI研究所(Human-Centered AI: HAI)が2024年版の報告書を発表した。それによると、2014年までは大学を中心に進められてきた機械学習モデルの開発が大学よりも資金力のある民間企業で盛んに行われるようになり、2023年に大学で作られたモデルが15、産学提携によるモデルが21、政府所有モデルが2であったのに対し、民間企業が開発した顕著なモデルは51にのぼった。世界における2023年のAI全般への投資は前年度比7%減り、2年連続して前年比減となったが、生成AI分野に限定すると2023年は前年の9倍、2019年の30倍へと急増した。2023年のAIへの投資の約4分の1を生成AIが占めている。同報告書はまた、AIが科学研究のブレークスルー加速化に役立つツールであることが証明されていること、そしてAI分野の博士号取得者が卒業後の就職先に大学よりも民間企業を選ぶ割合が大幅に高まっており、学界から産業に頭脳が流出する傾向が見られることなどを指摘している。さらに、責任あるAI評価のための基準を求める声が高まっており、業界は責任あるAIのベンチマークを取り決めて迅速に標準化を進める必要があるとしている。
HPC wire “Exciting Updates From Stanford HAI’s Seventh Annual AI Index Report” (4/15/24)