インフォメーションテクノロジー&イノベーション財団(Information Technology and Innovation Foundation: ITIF)は最近発表した報告書の中で、中国の化学品業界が量だけでなく質においても近く世界トップレベル入りするとの見方を示した。中国の化学品業界はこれまで長期間にわたり、基本的な化学品の生産量で世界のトップを占めていたが、ITIFの調査結果によると中国は特許、研究開発支出、頻繁に引用される学術論文などの指標においても化学品のイノベーションで急速な進歩を遂げている。中国の化学品企業が西側諸国の先進イノベーターに追いつき、電池、半導体、ソーラーパネルなどの先端産業向けにより複雑で高品質の化学品を供給するようになる日も遠くないという。報告書を作成したITIFのロバート・D・アトキンソン理事(Robert D. Atkinson)は、「中国は過去10年以上にわたって基礎化学品の製造を支配してきた。今後、中国政府はファインケミカルを総生産量の半分に増やすという目標を掲げ、新しい用途のための新たな化学物質にさらに注力する戦略を立てた。米国が化学分野のイノベーションリーダーであり続けるには、政策立案者がさらに研究を奨励する必要がある」と述べている。