情報技術・イノベーション財団(Information Technology & Innovation Foundation: ITIF)は2月29日、「二度とあってはならない:米国がバイオ製薬業界を失うことができない理由(Not Again: Why the United States Can’t Afford to Lose Its Biopharma Industry)」と題する報告書を発表した。米国はここ数十年、新薬生産数から、世界の付加価値生産における割合に至るまで、様々な指標で世界のバイオ製薬業界をリードしてきた。こうした成功は、国内の大規模な市場とバイオ製薬のイノベーションを促進する一連の意図的な政策選択によるものである。しかし米国は現在、これまでに成功した政策選択肢について再考し、業界におけるリーダーシップの位置付けを無視するというリスクを冒している。その一方、中国は、競争的優位の獲得を積極的に目指している。ITIFは、5つの先端業界(通信、機器、半導体、テレビ、ソーラー・パネル、化学)で米国の減退につながった要素を見直し、こうした損失を米国の政策策定者への情報提供として活用することを模索した。そして、「米国がバイオ製薬業界でのリーダーシップを維持するためには、研究開発への頑強な連邦投資を継続し、強力な知的財産環境を復活させ、政府の医薬品価格設定を回避する必要がある」と結論している。