スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のギャエタン・ドラッサンフォッス氏(Gaétan de Rassenfosse)とそのチームは、ロシアのウクライナ侵攻がウクライナの研究にもたらした影響を定量化することに取り組んだ。その最も広範な調査の一つとして、2022年秋に約2,500名のウクライナ人科学者を対象として実施したアンケート調査の分析がある。その結果が「ヒューマニティ&ソーシャル・サイエンス・コミュニケーション(Humanities & Social Sciences Communications)」に発表された。ドラッサンフォッス氏は、「アンケート調査の結果は、ウクライナはトップ科学者のほぼ20%を失ったことを示している」と述べる。同氏は、ウクライナ人科学者を客員教授として採用し、自身の研究室で働かせている。こうした移民科学者の多くは、受け入れ機関との間の不安定な契約下にある。ウクライナに残っている科学者のうち、彼らがもしまだ生存していれば、約15%は研究を去り、その他の者は、戦争下で研究に費やす時間がほとんど取れずにいる。調査の結果、ウクライナの研究能力(研究活動に直接費やせる時間)は、20%低下した。
Pys.org “Ukraine has lost almost 20% of its scientists due to the war, study finds” (12/11/23)